投資といいますと、日本株、外国株、日本の債券、外国の債券などへの投資が思う浮かぶことと思います。それでは、金の取引はどうでしょうか?投資をされている方にとっても、株や債券への投資と比べますと、あまり馴染みがないかもしれません。それでは、金の取引にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
それは、分散投資のメリットであると言えるかもしれません。分散投資の効果を出すためには、日本株、外国株、日本債券、外国債券に各々25パーセントずつ投資するのが良いということをよく聞きます。しかし、実際景気が悪くなってきますと、程度の差こそあれ、日本株、外国株、日本債券、外国債券のいずれも価格が下落してしまったりするものです。
つまり、この場合の分散投資のメリットというのは、株に全部投資していれば50パーセントの損失であったものが、債券にも投資していたので全体の損失を20パーセントに抑えることができたという程度に過ぎないのです。つまり、MarketがRisk Onの状態に入った場合には、国内の株・債券も外国の株・債券も全て値下がりしてしまう訳です。しかし、このように市場がリスク・オン状態となった時、金の価格は通常値上がりします。